2016年11月24日木曜日

新嘗祭奉仕のこと

昨日23日勤労感謝の日、風伯神社拝殿にて新嘗祭(にいなめさい)を奉仕致しました。
一般の皆様にはあまり聞き覚えのない祭事だと思いますが神社界ではもっとも大切な祭事の一つとして数えられているお祭りです、お宮の大小関係なく神職が常駐している神社であればこの23日全国でこの新嘗祭が執り行われていると思います。

ただこのお祭、神輿が周るわけでもなく山車や鉾や盾などの飾り物が出るわけではないので知名度が低いです、何故かメディアもこのお祭りの事は全然取り上げないですしね…(´・ω・`)

この新嘗祭は宮中祭祀(陛下が国家と国民の安寧と繁栄を祈る祭祀)の一つで神様に今年の新穀を奉り感謝する新穀感謝祭、収穫祭です。
大切なお祭りって言ってたのに只の稲米の収穫祭かよ!と思われるかもしれませんがこれこそが我々日本人の原点、古事記日本書紀に天照大神が天孫降臨に先立ち瓊瓊杵尊に伝えた神勅の一つに斎庭の稲穂の神勅があったように、この新嘗祭も日本人という民族が如何に密接に稲作と結びついていたかお米を大事にしていたかということの証明にほかなりません。


飽食の時代の今だからこそ日本人はもう少しそういう事にたいして関心を向けた方が良いと思うのです…
普通ないですよ、国家の象徴たるお方が自分で田植えして育った稲自分で狩って自分でお米にして食べるなんて…
バチカンの教皇様も自分でパン作ったりしないですからねぇ~





まあ何が言いたいかと言うと、日本人ならパンじゃなくて米を食え!(`・ω・´)



2016年11月16日水曜日

子供は地域の宝也

おはようございます( ̄▽ ̄)ノ

本日11月16日西条保育所の5歳の子供たちがみんなで七五三詣に来てくれました!
自分の腰より少し上ぐらいの身長しかない子供たちが先生に連れられて並んで境内に入ってくるとそれだけで神社が明るくなったような気がしましたねぇヾ(o・ω・)ノ

子供は地域社会の宝と申しますようにあの小さな体にたくさんの宝(可能性)が詰まっているんでしょう、昨今騒音や道路渋滞の為に保育所・幼稚園・学校を建てことを反対する自治体も増えていると聞きます、それだけならまだわかるのですが公園だと【球技禁止・大声禁止・遊具禁止】等というこれでどうやって遊ぶんだよと首をかしげる意味不明なルールまで見かける始末、最近の子供はゲームばかりと批判し子供に外で遊べと言いながら一方でこんなことしてたらそりゃ遊ばなくなるなと最近の子供たちに同情してしまいます。

昔の浄土真宗の信者さんがこんな言葉を言ったそうです
「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの」
かつて自分が通った道、親だけでなく親戚や地域の大人様々な人に迷惑をかけて子供から大人になったのです、どんな出来た人だって過去たった一度も大人に迷惑をかけなかったと言う人はいないでしょう、最近の人は自分の子供時代大人に見守られて育ったという事を忘れている気がしますねぇ(´・ω・`)



2016年11月5日土曜日

七五三のこと

さて皆さんこんにちわ~( ̄▽ ̄)ノ
西条祭りが終わりハロウィンも終わり町が落ち着いてきたな~と感じる今日この頃、11月に入り朝方の寒さが身に沁みるようになってきましたがいかがお過ごしでしょうか?

私は最近境内手水舎横にある梅の木を氏子さんに手伝ってもらって植え替えたり本殿に生えてる榊を剪定したりと木々と戯れてました、後紅葉で色づいてくる町の木々を見てると家の境内の掃除の事を考えます、これから大量に落ちるんだろうな~_(:3 」∠)_

それと同時に11月に入り数件うちのお宮にも七五三参りが来るようになりました、その中で氏子さんに聞かれたのが
「七五三って言うけどいったいどの歳にお参りに来るのが正しいの?」
という質問です

七・五・三と書かれているように7歳5歳3歳の歳の子供の成長を祝う神事であるのですがこれ実は一つ一つ独立した神事なのです、

3歳では髪を剃る【髪置きの儀】
5歳では男の子が袴をつける【袴儀】
7歳では女の子が大人用の帯(幅の広い帯)をつける【帯解きの儀】

因みにうちの母方の祖母に聞いてみた所うちの母の場合3歳の【髪置きの儀】の時に髪を剃るのではなく綺麗な櫛を買って髪に櫛を入れる【櫛入れの儀?】というものに変わり、7歳の【帯解きの儀】の時に初めて化粧をつけて上げたそうです、5歳の【袴儀】は女の子なので行かなかったそうですね、地域によってやはり差があるそうで調べてみると男でも女でも全部やるという所もあるみたいです、その場合女の子でも袴つけて男の子でも化粧するんでしょうか…?(;`・ω・)
因みにこれ全部昔の風習なので厄年と同じように数えでやるのが本来は正しい形ですね。

色々書きましたけど結局その家その家のお祖父ちゃんお祖母ちゃんに聞くのが一番確かなわけで、ご高齢の氏子さんに聞いてみるとその家代々の子供の和服なんかもお持ちの所も多いです、貸衣装屋さんの今風の色鮮やかな衣装もいいですが大正昭和時代の自然染料で染めて縫った落ち着いた色の中に艶やかさがある衣装もいいものですよ、もし行かれることを考えておられるなら各家の祖父母の方々に声をかけて頂き是非とも親子3代でご神前にお参りに来てお元気な姿を氏神様に見せていただけたらなと思っています。